田舎に住んでいた頃は野球とそれほど強い結びつきはなかったのだが、
上京したのが85年だったことが、私の人生に与えた影響は大きかったかもしれない。
そう、あのタイガースフィーバーが、日本中を席巻していたのである。
金がなかったのであまり試合は見にいけなかったが、招待券で何試合か球場に足を運んだ。
仲田幸司の初勝利(完封)を神宮で見たのと、
ノーゲームになった後楽園で、槇原が股関節を骨折したのを目撃した記憶がある。
ということで、まだまだ野球の見方は甘かったと思うが、
タイガースの弱体投手陣が好きだった。
特に1軍と2軍を行ったり来たりしていたベテラン工藤とか、野村とか。
特に何ともつかみ所のない、決め球のない右の中田良弘が好きだった。
彼はこの年18連勝という記録を達成しているのだが、
何と5年越しの記録であり、その間2軍落ちとかしているという、
異様な連勝記録であった。
とはいえ、その後全く勝てなくなった彼が、5年後の90年に、突如復活。
最下位に沈むチームにあって、中継ぎから抑えへと昇格。
まともに勝負さえできない情けない投手陣の中で、
球速はないものの思い切りのいい投球で一人奮闘。
勝てそうな展開になると登板して好投し、10勝をあげたシーズンには多くの感動を貰った。
ということで、このユニフォームはかなり奮発したのだが、
購入したのが2001年だったため、今から考えるとかなりの安値で購入できたのであった。
|