| ワールドカップに都合4回出場したらしい、ブラジル代表きっての名ゴールキーパー。
なおかつ、監督として最も強烈なキャラクターの持ち主でもある。
何しろ、海のものとも山のものともつかなかった寄せ集め球団、清水エスパルスを、 リーグ戦でもカップ戦でも数多くの準優勝に引き上げた。 更に、当時泥沼に陥っていた読売ヴェルディの監督に就任するや、 容赦なくベテランを切り捨てて若返りを図り、いきなり天皇杯で優勝させた。
彼のサッカー理論は明快だ。 一番えらいのはゴールキーパーで、その前にはハード・ストッパーが必要だ。 そして、徹底的に走りまわる汗かきタイプのボランチを必要とする。 泥臭いファウルで相手エースをハードマークできればなお良い。 そして、FWはでかくなければいけない。 余計なことは考えずに放り込むのだ。
というような感じなので、だから結果を出している割には評価は低い。 特に清水のような地域には合わない(笑)。 また、ラモスは彼が来ると解かった時点でさっさと京都に逃げてしまった。
しかしながら、彼の発するコメントは実に面白い。はっきりとものを言い、 それがはっきり伝わるのが素晴らしい。 彼がヴェルディを優勝させた時のコメントは伝説となった。 「このチームには、監督の領域にまで口を出したがるベテランが多いのが問題だった。 だから私はそういうベテランを排除した。そして若手を起用して、勝った。 しかし、優勝したのにクビになる(笑)。」 高らかな勝利宣言であった。ラモスもロマニスタ柱谷も、黙るしかなかった。
ところで、どうだろう、浦和レッズのフロントのみなさん。 こういう監督こそ、レッズには必要なんじゃないかな? |
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