直筆サイン資産
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ストイコビッチ



 日本に降り立った妖精。確かに別次元のプレイヤーだった。
常識を覆すファンタジーを見せてくれた。
彼を見た後はいつでも、「おい、あんなプレーが存在するなんて、想像できたか?」
というような会話が交わされた。

 三ツ沢の芝を見に来ただけでも、見惚れてしまった。
彼がベンチに戻ってきた時に、思わず「ピクシー(妖精)」と声を掛けてしまった。
当時は新聞にはドラガンとかストイコとか書かれていた時代で、
愛称が「ピクシー」というのは聞いていたのだが、本当に呼んでいいものかは知らなかった。

 そしたら彼は立ち止まってサインをしてくれた。
その直後「ピクシーと呼んでくれ」という本人のコメントが新聞に載った。
たぶん喜んでもらえたということなんだろう。妙に嬉しかった。