直筆サイン資産
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土田尚史



 一度国立競技場の試合中、彼がボールを取りにちょっとゴール裏に出た時に、
「つっちぃー、頼んだぞぉ」と声援を送ったことがある。
そしたら、彼はこっちに向かって「わかった」という感じで手を振った。
周りの観客はどよめいた。

 彼は5万人の大観衆の中で、「一人の観客」を意識していたということである。
こういうところが、レッズの試合の一体感を強めていったのだと思う。