サッカーの町、刈谷市に本拠地を置く日本電装(後のデンソー)は、
横河電機と同様、当時のJFL昇格を最大の目標に活動を続けてきた企業チームである。
最初の大きなチャンスは93年シーズン。地域リーグ決勝大会を勝ち抜いた日本デンソーは、
NEC山形と共に入替戦に挑んだ。しかし、山形は西濃運輸に、デンソーは甲府クラブに敗北する。
ところが、NKKの廃部により1枠があまり、最後の枠をかけてNEC山形と敗者復活戦に挑んだ。
しかし、ここで敗北。
翌年の94年シーズンは、とんでもないチームの出現に地域リーグ決勝大会での敗北を余儀なくされた。
これがブランメル仙台。そして、全くのダークホース、福島FCであった。
歓喜の瞬間が訪れたのは95年。大分トリニティと共に、念願の昇格を果たしたのであった。
そして96年。JFL昇格年度のユニフォームである。カリヤの文字が地域の熱さを物語っている。
この年は富士通の背中にもカワサキと入っていた(現在の神戸にもカワサキと入っているが)し、
JFLは非常にいい雰囲気だったよね。
10番は後にセレッソ大阪に引き抜かれて活躍する徳重だが、
この徳重や北村の強面の印象が妙に印象に残っているチームである。
新JFL発足後は本田・大塚と上位を争った年もあったが、近年は低迷。
そして、遂に2005年。デンソーはJFLからの撤退を表明してしまった。
何だかすっきりしないよね。百年構想とかJリーグは口では言っているが、
このリーグは相変わらず1部重視で2部軽視。
しかも、2部と3部の間に勝手に高い障壁を掲げて企業チームをいじめ続けている。
大体、デンソーは名古屋の背中に広告まで入れさせられてるし、
何だかSCMにかこつけた下請けいじめみたいだよね。あー、いやだ。
サッカー界の裾野は広い方がいいし、大学や企業など、色々な形態があっても、
プレイヤーに機会が与えられるのだったら、歓迎すべきじゃないか。
全く降格がなく、下位チームの停滞が強まるJ2の現状を考えれば、
しかるべきクラブチームが成長するまで、JFLから4チームを上げておいたっていいじゃないか?
何故横浜FCやザスパ草津が良くて、水戸や愛媛FCやホリコシはだめなのか?
ましてや本田なんて1部に入れたっていいくらいじゃないか?
混沌こそが有機反応を起こし、突然変異を生み出すのだ。
培養液につけられたようなリーグなんて糞くらえだ。
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