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サガン鳥栖97


 そのフューチャーズがつぶれた時、あんまりだということで、
超法規的に鳥栖に新チームが設立され、フューチャーズのポジションを与えられた。
が、一切別のチームという扱いになっているらしく、事実上フューチャーズとの継続性はない。

 この年の鳥栖は壮絶だった。
選手は全員最低給。通訳が雇えないので外国人は全員解雇。
グラウンドも土。戦術は熟成する時間もないので、放り込み。
昨年の超攻撃的、個性的集団は、超守備的・知らない選手ばかりになった。

 でも、その必死に守って少ないチャンスに賭ける姿は、悲壮感さえ漂い、独特な趣があった。

 とはいうものの、一度鳥栖に「フューチャーズ」は見に行きたいと思っていたが、
「サガン」を見に行くのは辛いな、と思った。
でも、地元のチームなら、このチームを応援するんだろうなと思った。

 私は無意識に、「自分の応援すべき地元チーム」を持つ時期だな、と思い始めた。
結構サッカーは見てきた。そろそろ落ち着く頃のような感じがした。
1997